今回は2024年3月のダイヤ改正で北陸新幹線敦賀延伸に伴って運行区間が短縮された特急しらさぎの金沢行きに乗って北陸金沢観光してきた時の旅行記です。帰路は高山本線経由で青春18きっぷを利用して普通列車でのんびりと途中高山に寄って少し観光して帰ってきました。
能登半島地震の影響で観光需要が減ったこともあり、震災復興応援も兼ねて今回は1泊してくることにしました。1泊にしたことによって金沢で観光する時間の余裕もでき、さらに帰りは高山本線経由にしたのが功を奏してたまたま数日前から降った雪で高山本線沿線の景色は絶景でした。
今回の記事はYouTube動画を作成しているのでそちらと合わせて記事を書いていきます。
YouTube動画
目的地
ひがし茶屋街、兼六園、金沢21世紀美術館、近江町市場、高山 上三之町
参考旅程
下記参考旅程は2024年3月現在のダイヤ改正前の休日ダイヤを元に記述しています。
[1日目]
名古屋 7:50
↓ 特急しらさぎ1号
金沢 10:48
[2日目]
金沢 8:49
↓ IRいしかわ鉄道/あいの風とやま鉄道 普通 富山行き
富山 9:47
富山 10:11
↓ JR高山本線 普通 猪谷行き
猪谷 11:00
猪谷 11:19
↓ JR高山本線 普通 高山行き
高山 11:36
高山 14:53
↓ JR高山本線 普通 美濃太田行き
美濃太田 17:28
美濃太田 17:36
↓ JR高山本線 普通 岐阜行き
岐阜 18:07
岐阜 18:13
↓ JR東海道本線 普通 岡崎行き
名古屋 18:24
参考費用
大人1人+子供1人の料金で表示しています。また食費・宿泊費は別途としています。
大人 | 子供 | |
---|---|---|
名古屋→金沢 特急しらさぎ 指定席 | ¥7,460 | ¥3.720 |
金沢駅→橋場町(北鉄バス) | ¥210 | ¥110 |
金沢21世紀美術館→武蔵ヶ辻(まちバス) | ¥100 | ¥50 |
兼六園 入園料 | ¥320 | ¥100 |
青春18きっぷ | ¥2,410 | ¥2,410 |
合計 | ¥16,890 |
旅行記
[1日目]
しらさぎが入線してくるところから見るために、名古屋駅には少し早めに到着。金沢行きのしらさぎを見るのはもうこれが最後の機会になるので、発車までの時間「金沢行き」の方向幕や列車を撮影している人たちがたくさんいました。
名古屋を出発し、木曽三川の木曽川、長良川、揖斐川を渡ります。大垣から関ヶ原までの区間はいつも青春18きっぷで旅行するときなどによく通りますが、今回はいつもと景色が違います。というのは、普通列車は垂井駅に停車する必要があるため垂井線を通りますが、特急は垂井駅に停車しないため勾配がゆるやかで制限速度の高い新垂井線を走って行きます。新垂井線のほうが山に近いところを通るので景色はこちらのほうが良いですね。
米原駅で方向転換し、北陸線に入って行きます。途中、琵琶湖や余呉湖を車窓に見ながら日本海側に向かいます。敦賀手前の峠を越えるあたりから雪が降ってきました。結構激しく降ってきたので、金沢の天気が心配になってきます。
敦賀からは所々まもなく開業する北陸新幹線の橋脚が目に入ります。まだ開業前だったため新幹線の車両を見ることはできませんでした。
福井県内、石川県内の北陸本線は田園風景が多く、開けた景色の車窓が多い印象です。福井県内は雪が降っているところが多かったのですが、石川県に入ると徐々に天候は回復。金沢に近くなるころには青空が広がり絶好の行楽日和になりました。
金沢駅で降り、駅でしばらくサンダーバードなど金沢にはもう来なくなる長大編成の特急列車を見てから、金沢の街中へ観光に向かいます。
まずはバスでひがし茶屋街へ。ちょうどお昼ごはんの時間だったため、てきとうな店で腹ごしらえ。金沢名物のB級グルメ「ハントンライス」をいただきました。
ごはんのあとはひがし茶屋街をしばらく散歩。金沢といえば金箔が有名で、金箔を用いた食器などウインドウショッピングするだけでもおもしろいですね。金箔を飾ったお菓子などもあり、今回のお土産は金箔のお菓子を買ってきました。
次は定番の観光スポット兼六園。駅を出てからここまで天気は良かったのですが、兼六園を散歩中は時々雪がちらついていました。雪がちらつく兼六園も風流でよい感じです。
金沢城公園を通って、次は金沢21世紀美術館へ。震災の影響で一部の展示が休止になっていましたが、屋外の展示などは通常通りでした。美術館といっても遊具のような感じの展示が多いので子供でも楽しむことができます。
近江町市場にちょっとだけ寄ってから駅に戻ります。駅では夜ごはんにこれまた金沢名物のB級グルメ「金沢カレー」。ドロッとした濃厚なルーはクセになりますね。個人的にはゴーゴーカレーよりもチャンピオン派です。
ごはんのあと、もう一度金沢駅のシンボル「鼓門」を見に行くと、ちょうどあられが降っていました。金沢では日常茶飯事のあられですが、子鉄にはめずらしかったようで興味深そうに見ていました。
この日は雪の降るタイミングに恵まれた一日でした。
[2日目]
金沢に宿泊し、2日目は青春18きっぷを利用して高山本線経由で帰るためにまずは富山に向かいます。
富山まではIRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道を利用していくのですが、この区間は基本的に青春18きっぷを利用することはできないため、普通に運賃が必要になります。七尾線方面に行く場合や城端線・氷見線から富山に向かう場合には特例として利用できる区間もあるようです。
富山からはいよいよ高山本線に入って行きます。まずはキハ120という気動車に乗って猪谷まで。
富山ではまったく雪はありませんでしたが、山間部に向かうにしたがって少しずつ地面に積もる雪の量が増えていきます。猪谷に着くころには雪も降り出し、積雪も5~10cmほどあったでしょうか。
猪谷駅はJR西日本とJR東海の境界駅で、列車もキハ120からJR東海風デザインのキハ25という車両に変わります。猪谷駅には今でもまだ引退したキハ85の文字が柱に残っていました。
猪谷までは神通川沿いに走ってきましたが、猪谷からは宮川に変わります。ここから当分の間宮川沿いに山の中を通って行くことになります。この区間が特に絶景で、宮川を何度も渡りながら右に左に、川を見下ろす景色もあれば川がほぼ真横を流れるような低いところを走って行く区間もあり、ずっと山の中にもかかわらず意外と変化に富んだ景色を楽しむことができます。
飛騨細江駅あたりからは少しずつ開けてきて田畑や民家の中を走っていきます。途中某映画の聖地になっている飛騨古川駅にも停車し、ほどなく高山駅に到着します。
高山では次に乗る電車まで2時間20分ほど時間があるので、高山の街を少しだけ散歩していきます。ちょうどお昼ごはんの時間だったので、まずは高山ラーメンを食べてから上三之町へ。上三之町は定番の観光地ということもありかなりの人たちでにぎわっていました。みたらしや飛騨牛など食べ歩きの店もたくさんありちょっと途中下車して散歩するだけでは時間が足りないくらいですね。
もう少し長居していきたいところですが、次の列車の時間があるので先を急ぎます。
高山を出発してしばらく、飛騨一ノ宮駅後のカーブから左側の町を見下ろす車窓は高山本線の中でも見どころの一つです。この先はそのほかにも焼石~飛騨金山の下原ダムや白川口~上麻生の飛水峡付近など見所がたくさんあって退屈しません。
美濃太田からはまた岐阜行きに乗り換えます。ここの乗り換えで美濃太田ダッシュ(?)が発生したのですが、1両目は立っている人も多くぜんぜん席が空いていなかったのですが最後尾の3両目はガラガラでした。
坂祝~鵜沼は日本ラインと呼ばれる木曽川の景色が見どころです。